金沢大学高大接続ラウンドテーブルとは
「先行きの不透明な時代」を生き抜くにふさわしい学力観への質的転換が世界中で差し迫った課題となっています。わが国でも高校教育と大学教育、その接続部分の一体的改革が強く求められています。高校教育に対して従来の学びを課題探究的な学びに深化させる要請が急激に高まっています。大学教育に対しても高校における探究的な学びの成果を適切に評価する入試の創造、高校での探究的学びを引き継ぎ、大学での研究に確実につなぐ改革が強く求められています。
金沢大学高大接続ラウンドテーブルでは、探究的な学習に取り組んできた高校生や大学生が自己の課題探究の過程、紆余曲折を年齢・立場の異なる多様な聴き手の前で語り、聴き手から評価や質問を受け、それに誠実に答えていきます。その活動を通じて発表者には自己の学びをより高い視点を獲得したもう一人の自己が視る体験をしていただきます。自己を見直し、新たな自己に気づき、より深化した課題を発見してさらに学び続ける動機を獲得する場としたく思います。
また、共通の課題を多様な立場の人が協働的に探究する体験を通じて、これからの社会の形成者、市民として求められている能力とは何か、それを基礎づける学力とは何かについて共通の合意形成の場となることを期待しています。
探究的な学びとは?金沢大学高大接続ラウンドテーブルでは年齢・立場の異なる多様なメンバーが一堂に会し、これからの学び、自己の課題発見・課題探求について考えを深めていきます。
過去の開催
第7回 (2022年3月25日)
探求的な学びに取り組んできた受講者同士が、それぞれの学びのプロセスを報告し、共有し合うとともに、「知識基盤社会で活躍する人材となるためにはどのような学びが必要か」「自身の将来へとつなぐ探求とは何か」等について考えを深め合い、様々な意見に触れるとともに、複数人で共通の課題を探求する学びを体験します。
<実施報告>
令和4年(2022年)3月25日、金沢大学高大接続コア・センターは、第7回金沢大学高大接続ラウンドテーブル「未来→繋ぐ探求〜知識基盤社会で活躍するための探求学習とは〜」をオンラインで開催しました。
現在、多くの高校で、探求学習が実施されています。探求学習は、生徒が自らの問題関心に応じて、主体的に課題を設定し、答えを導く学修プログラムです。金沢大学は、早期から、探求学習が、高大接続の観点から重要であると認識し、探求学習の交流の場としてラウンドテーブルを実施してきました。
第7回目となる今回は、「知識基盤社会で活躍するための探求学習」のあり方をテーマに、ラウンドテーブルを開催しました。全国各地から集まった11名の高校生は、小規模なグループに分かれ、活発に意見交換しました。前半はそれぞれの探求学習やそのプロセスを紹介し、後半は前半の意見交換を踏まえて、「知識基盤社会で活躍する人材となるためにはどのような学びが必要か」、「自身の将来へとつなぐ探求とは何か」などについて、グループで意見をまとめ、全体発表を行ないました。各グループともに、経験や工夫、失敗談を共有することで、探求学習についてより深く考えることができたと思います。
参加者からは、「他の地域の方とディスカッションを行うことで、今日まで私が持っていた考えなどを壊すことができました」、「他の県の子とも意見交換ができて充実していたと思います。楽しく交流できました」などのコメントが寄せられました。
第6回(2021年8月18日)
第7回(中止) ※8月19日(木)開催予定の第7回は中止となりました。
第6・7回 開催要項 [PDF]
実施報告
第5回(2020年8月8日)
ポスター[PDF]
第4・5回 開催要項[PDF]
実施報告
第4回(2020年8月2日)
ポスター[PDF]
第4・5回 開催要項[PDF]
実施報告