課題レポートの評価
課題レポートの評価について、ポイントを絞って説明します。受講前に学習しておくと、どのような観点でレポートが評価されるのか理解できます。受講後に読み直して評価基準や評価方法を確認した上でレポートを作成し、十分推敲して提出してください。
課題レポートを作成するにあたって、以下の3つの教材を必ず最初に受講してください。
KUGS高大接続プログラムの概要と課題レポート
「大学での学び」課題レポート作成方法と評価
「高校での学び」課題レポート作成方法と評価
KUGS特別入試
金沢大学では、令和3年度入試から「KUGS特別入試」を実施しています。
この入試は、以下に示す能力・資質を持ち、かつ各学類アドミッション・ポリシー(AP)を満たす人物を選抜する入試です。
- 基礎的知識・技能を修得し、それらを活用して自ら課題を発見し、探究する能力を備えている人
- 将来に明確な目標を持っており、主体的に行動し、他者と協働しながら自身の夢を実現しようとする強い意欲を持っている人
KUGS特別入試は高大接続を重視する入試です。
本学での大学生活をスタートする前に、本学での学修に必要となる能力・資質を入学志望者に提示し、その育成に関わり、入試ではそれらの能力、資質に重きを置いて志願者を評価、選抜します。
この特別入試を実施するため本学では「KUGS高大接続プログラム」を開講しています。
評価対象
KUGS高大接続プログラムには以下の種類があります。すべての課題に対し個別に評価を行い、提出から1か月
を目途に評価結果を通知します。
課題1「高校での学び」
課題2「大学での学び」
・ KUGS Web セミナー
・ KUGS Liveセミナー
・ KUGS ラウンドテーブル
2種類の課題レポートを期限内に提出し、本学の評価で基準を満たせば、KUGS特別入試の出願資格が得られます。
評価方法
「高校での学び」「大学での学び」の課題レポートは、以下の 金沢大学<グローバル>スタンダード(KUGS)に基づき、スタンダードA、B、C、Dのすべてと、EまたはFのいずれかの5つのスタンダードで評価します。
A.自己の立ち位置を知る
B.自己を知り、自己を鍛える
C.考え・価値観を表現する
D.世界とつながる
E.未来の課題に取り組む
F.新しい社会を生きる
課題レポートは、以下の課題レポート評価基準のルーブリックに基づき5段階で評価します。目標はレベル3(大学生として標準的な水準)です。
評価基準のルーブリック
※はEまたはFの視点で評価します。レポートにはEまたはFのいずれかの視点が含まれている必要があります。
課題レポート評価基準のルーブリックの見方
- 課題レポートは、KUGSに基づいて評価します。
- レポートは5段階評価で、レベル1が最低評価、レベル5が最高評価です。
- すべてがレベル2以上であれば、KUGSの基準を満たしたと判断します。基準を満たしていない場合、課題レポートの再提出を求めます(再々提出は認めません)。
- レポートを作成する際には、レベル3を目標にしてください。評価の理由をコメント欄に記載するので、参考にしてください。
KUGSの各スタンダードについて、課題レポートでの評価ポイントを解説します。
A. 自己の立ち位置を知る
⇒ポイントは「自己理解」と「課題発見」です。
他者や周囲の世界との関係の中で、自己の立ち位置や使命を客観的に把握できているかどうかが問われます。
「高校での学び」では高校での課題を通じて、「大学での学び」では受講したプログラムを通じて、自己を客観的に理解し、その中でどのような課題を発見できたかを具体的に記述してください。
B. 自己を知り、自己を鍛える
⇒ポイントは「自己の限界の自覚」と「自己鍛錬」です。
自己の限界を自覚しつつも、それに挑戦し、目標を持って自己を高みへと引き上げていく意欲が問われます。
自己の現在の能力(限界)を自覚しつつも、それを超えて、目標に向かって努力していく意欲を具体的に記述してください。
C. 考え・価値観を表現する
⇒ポイントは「自己表現力」と「他者に伝える力」です。
自己の考えや価値観を一貫して論理的に構成できているか、それを他者に説得力を持って具体的に表現できるかが問われます。
レポートの基本的な体裁が整えられておらず、推敲が不十分であると評価される場合には、再提出を求めます。1つのレポートにつき、再提出は一度しか認めません。
D. 世界とつながる
⇒ポイントは「自国・他国の文化への関心」と「多様な価値観の受容」です。
自国・他国の文化に関心があり、学ぶ意欲があること、また自分とは異なる考えや価値観を受け入れることができるかが問われます。
自分とは異なる考え・ 価値観に触れ(コミュニケーション)、それを学ぼうとする意欲が高まったことを具体的に記述してください。
E. 未来の課題に取り組む
⇒ポイントは「将来展望」と「未来課題の解決意欲」です。
科学技術の動向、自然環境変動、持続可能性などの多角的視座から将来を展望し、未来の課題を解決する意欲が問われます。
地球と人類や、国際社会と日本の未来の課題について、高校生、大学生、社会人として、今後解決に向けた取り組みを行う意欲を具体的に記述してください。
F. 新しい社会を生きる
⇒ポイントは「変化する社会」、「新しい技術」、「社会課題の解決意欲」です。
変化する社会において、新しい技術を駆使して社会的課題の解決を目指す意欲が問われます。
進歩する新しい技術を活用することで、変化する社会の課題をいかに解決するかについて、取り組む意欲を具体的に記述してください。
課題レポート評価Q&A
- 課題レポートはどのように評価されますか?
- 「高校での学び」「大学での学び」課題レポートは、金沢大学<グローバル>スタンダード(KUGS)に基づき評価します。
具体的には、課題レポート評価基準のルーブリックに基づき、5つのスタンダードで5段階評価します(プログラムで特に指定がある場合を除く)。
- 「高校での学び」「大学での学び」課題レポート評価のポイントは何ですか?
- 「高校での学び」「大学での学び」の評価基準は同じです。ただし、テーマが異なるため、その内容を確認の上、ルーブリック評価を確認し各レポートをまとめてください。
- 課題レポートの評価で基準を満たさない場合はどうなりますか?
- 基準を満たさない場合は、評価通知から2週間以内の再提出を認めます。評価者からのコメントを参考にレポートを修正し、再度評価を受けてください。
- 一度受講したプログラムを進級して再度受講し、レポートを提出することは可能ですか?
- 一度課題レポートを提出し、評価を受けたプログラムでも、進級して再度受講、課題レポートを提出し、もう一度評価を受けることもできます(例えば1年次と2年次など)