詳細

概要
個別プログラム名:
第17回リーディングセミナー:戸谷洋志『詭弁と論破:対立を生みだす仕組みを哲学する』(朝日新書、2025)

会場:
ハイブリット開催 (対面会場:金沢大学角間キャンパス インキュベーション施設セミナー室1  オンライン:ZOOM)※オンライン参加を希望する場合は備考に「オンライン」と記入してください。

開催日時:
2025/11/15(土) 13:00~17:00

参加費:
無料

募集定員:
8 (残席 8)

資料:
無し

内容
※申込締切:11月12日(水)17時00分
※事前課題の提出先、過去の模様などをまとめたページを作りました。参加予定者はご確認下さい。https://kugspro.adm.kanazawa-u.ac.jp/?page_id=3250

高大接続コア・センター 苅谷千尋

リーディングセミナーでは、近年、⼤学界隈において話題の、⾼校⽣向けに書かれた(または⾼校⽣にも考えて欲しい)、新書や⽂庫を1冊、取り上げ、参加者で読書体験を共有します。参加者間で、重要だと思った点、疑問に感じた点、⾯⽩いと思った点などについて意⾒交換したうえで、本書の紹介⽂を作成します。これらを通して、テキスト、そしてその学問的背景についての理解を深めます。ひとりの読書もいいですが、読書体験を共有する楽しさを、ぜひ、感じ取って下さい。

参加に当たり、事前にテキストを読み、簡単な課題に答えてもらいます。

⼤学の授業(特に、ゼミナール形式で開かれるもの)では、このように1冊のテキストを読み合い、議論する(輪読する)ことがあります。⼤学らしい学びをいち早く体験してみませんか。

今回は、戸谷洋志『詭弁と論破:対立を生みだす仕組みを哲学する』(朝日新書、2025)を取り上げます。「それってあなたの感想ですよね?」「嘘つくのやめてもらってもいいですか?」。このようなフレーズがはびこり、社会を翻弄しています。著者はこのようなフレーズを「論破芸」と揶揄しつつ、その特徴を分析し、対処法を提案しています。「エビデンス至上主義」「ポスト・トゥルースの時代」「集団分極化するソーシャルメディア」といった章立てで構成される本書をヒントに、議論自体の意味、議論が成立する条件について考えてみましょう。