人間社会学域地域創造学類　准教授　林　直樹
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　高校生のみなさんは、将来、「人口が半分になった日本」を自分の目でみる可能性があります。全体的な縮小傾向のなかで、「わたしたちの衣食住を支える農村」を守ることは容易ではありません。この講義では、誰も住まなくなった農村の事例紹介を起点として、「将来的な再興を意識した前向きな縮小」という地域づくりの選択肢を提示します。「ハイテクが地域を救う」「観光が地域を救う」といった「夢に満ちた分かりやすい話」ではありません。今回、お話しするのは、「人口が減少するなか、農村の基盤を守りながら、じっくりと勝機を待つ」という全く新しいタイプの戦略的な地域づくりです。「農村の基盤」として、土地の土木的な可能性、歴史的連続性、自然とともに生きる技術などに注目します。現実を直視した文理融合型の講義が、みなさんの視野を一気に広げることになるでしょう。