人間社会研究域法学系　教授　福本　知行
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皆さんが「契約」と聞くとどのようなイメージを抱くでしょうか？難しそう、堅苦し い、よくわからない、などといったイメージを持つかもしれません。しかし、「契約」は私たちの身近なところに転がっていて、知らず知らずのうちに行っているのです。例え ば、コンビニなどでの買い物も、お金を払う・商品を渡すといった行為によって契約が成立しているのです。今回の授業では、「契約の仕組みと原則」・「契約を例外的になかったことにできる場合」といった大きく分けて二つについて学んでいきましょう。
突然ですが、「バイトに〇〇日に入ってくれない？」と言われて引き受ける場合と「1 時に金沢駅に集合！」と友達に言われて行く場合、この二つの場合に違いはあるでしょう か？「どちらが契約でどちらが約束？」「そもそも契約って？」そういった疑問が出てくると思います。そのためにも一限目では、契約と約束との違いや、なぜ結んだ契約は守らないといけないのかという契約の根底にある部分について学んでいきましょう。そして、結んだ契約は基本的には守らなければなりません。しかし、特定の条件・特別な事情があればなかったことにできるのです。では、どういった時になかったことにできるのか、なぜなかったことにできるのかということを二限目で学んでいきましょう。
契約は私たちの生活からは切っても切れないものです。誰もが知らずしらずのうちにおこなっているけれど、理解しきれていない「契約」というものをみんなで話し合いを通して学んでいきましょう。